夏場やアウトドアなどで大活躍の虫除けスプレー。しかし、実際に使用するためには年齢を考慮しなくてはいけません。一体何歳から使用することが可能なのでしょうか。夏のアウトドア

虫よけスプレーは乳児への使用禁止

一般的な虫除けスプレーですが、たいていの場合乳児の使用は控えるよう注意書きがあります。これは、多くの虫除けスプレーの中にディートと呼ばれる成分が含まれているためです。ディートはアメリカ軍が開発した薬品であり、皮膚に直接塗布することで虫が寄ってこなくなる効果を発揮する化合物です。虫よけスプレーの乳児への使用科学的な機序は良くわかっていないのが現状ですが、実際に塗布して使用する目的で作られているため、基本的には人体に影響がないとされています。しかし、虫除けスプレーの中にはこのディートの濃度が高いものも含まれており、こうしたものは一定数の方が使用後、皮膚がかぶれたりといった不具合を報告しているのも現状です。また、動物実験の段階では神経毒性も指摘されているなど、毒性がいまひとつふめいであることから、特に免疫をはじめ身体の機能が安定して発育していない乳児の使用は制限することが決まっているのです。





乳児6ヶ月以下は使用禁止、2歳までは制限

一般的に使われているディート使用の虫除けスプレーですが、乳児に使用する場合には具体的な制限があります。特に生まれて間もない、身体の機能が発育中である6ヶ月未満の児に対しては、使用が禁止されています。また2歳までの場合、使用はできますが、1日1回の使用に制限されていることがほとんどであると考えられます。一方で、近年ディートを使用しない虫除けスプレーも開発されるようになりました。人体にやさしいものにするために、ディートを使わず天然成分のみで作られたアロマなどから派生した製品が主流です。こうしたものの場合は、天然成分ですから一般的に乳幼児でも問題なく使用ができるといわれています。しかし、免疫系が未発達の乳幼児にとっては、どのような薬品であっても影響を受けやすいことは覚えておくべきです。こうした影響を受けないためにも、万が一肌などに不具合が生じた場合にはすぐに使用を中止しなければいけません。そして、どうしても心配であれば、せめて6ヶ月から1年ほどは使用を控えるのが懸命でしょう。
虫よけスプレーが必要なこども
まとめ
なかなか解明されない部分もありますが、基本的には影響を考慮すると乳児の使用は控えるというのが安全なようです。どうしても使用したい場合は、ディートフリーかつ、実際に影響がないのを確認して使用していきましょう。